和尚のブログ

2013-4-1

今月の言葉 「死ぬんだよ。あなた方も、必ずこの日が来る。しかも予告なし、待ったなしに。いつ死んでもよいような今日只今の生き方をしなさい。」(仏教聖典) 

今月の言葉は、あまりにストレートすぎて、ドキッとされた方もおられるでしょうね。でも、何れ誰でも来る死について、感じていただきたかったのです。
三年前の3月3日、元気に自転車で出かけていった息子が、トラックにひかれてあっという間に命をなくしました。それは予告もなく待ったなしでした。今まで、坊主として、生死を説いていましたが、自信をなくしました。息子の死を受け入れることが出来なかったからです。でも、朝夕にお勤めをしていく間に、死んだ現実を受け入れ、観音様に導かれて生きている事実を感じていくうちに、心に出来た荒波が穏やかになっていくのを感じました。信心なくして、こんな気持ちには成れなかったでしょう。坊さんでいてよかったと感じたときです。
私のことはさておいても、あなたも、嫌なことがおきて、死にたいと感じることもあるでしょう。嫌は相手に死んでしまえばいいのに、なんて思うことがあるでしょう。最近は子どもたちの間で、「死ね」という言葉を簡単に言っているようです。でも、「死」はそう簡単に使って良いものなのでしょうか。
是非もう一度「死」について考えてください。それがあなたの今の生き方を見つめ直し、今をどう生きるかを真剣に考える機会になります。
生きたくても生きられなかった多くの命があることを知って、生きることの素晴らしさを感じてください。

お問い合わせは

お電話: