和尚のブログ

2020-4-20

30年の月日が流れました

30年前の4月21日にここ聖宝寺に来て、晋山式を執り行っていただきました。

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あの長い階段を稚児さんの先頭に立って、歩いてきました。
当時500人の稚児さんが集まったとか。

鐘撞き堂の横と本堂に入る前に、漢詩を詠んで、本堂の前に出稚児さんのおでこに三宝印の判子をあてて、500人はさすがに疲れました。
そして、法要が始まりました。
導師をするのは初めて、カチカチだった事を覚えてます。

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円福寺の先代の西片擔雪老師と花園大学の上司の宝積玄祥老師に列席していただきました。

終わって、祝宴、空きっ腹で、お酒をついで回りました。それが運の尽き、返杯の嵐。

一番座が終わり、二番座。お手伝いの和尚さんや役員さんにお給仕をして、はたまた、返杯の嵐。

酒には強い方ではありませんでしたが、さすが、衣の威力。ベロベロに酔う事なく皆さんを玄関でお送り、頭を下げて挨拶をしたまでは覚えているのですが、どうも頭を下げたまま、気を失ってしまったようです。気がついたら、離れで寝ていたのを思い出します。

それから、30年、山あり谷あり。

私が言うのも何ですが、ここは大変なところです。たぶん、私だから、ここまで居れたのだと感じております。

結婚して、家族ができた事。
いろいろな人との出会い、その方々から、本当にたくさんの恩を頂きました。

でも、辛い事も山ほど、この命を終わらせようと考えた事もありました。でも、そう簡単に終わらせてはもらえませんでした。

こうして、30年前の事を暖かなこたつで書けるのも、お山、観音様、そして、家族、在所の皆さん、聖宝寺再建プロジェクトの皆さん、信者さん、支えてくださった、数えきらない方々とお山の生き物たちのお陰です。忘れてました、両親と兄もです。そして、私の体のケアをしてもらっているお医者さんやリハビリの先生。

改めて、心から感謝申し上げます。

ありがとうございました。

観音様どうか、これからも、私と家族と皆さんをお守りくださいませ!

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