一Q会を始めるに当たり、参加者の方と掃除を終えて坐禅を始めようかとしたときご夫婦でお参りに来られていた方から、声をかけられました。
夏に犬さんの葬儀と忌明け法要を、動物斎場でさせて頂いたご夫婦でした。
ワザワザ、寺を探して来られました。
ご主人一人で下見に一度車で来られなて、今日は、ご夫婦で280段を登って来られたそうです。
奥さん曰く「石段を登るのは大変でしたが、和尚さんとこうやってお話しが出来ると、とても嬉しいです。」
「どうですか最近は?」とお尋ねすると。
奥さん「思い出すと泣けて泣けて仕方ありません。」
「そんなに簡単に忘れられたいですものね。」とお答えすると。
奥さん「和尚さんにお勤めをしていただいて、また、お話を聞かせていただいて、助けられました。」
といわれたときには、坊主冥利に尽きる思いでした。
一Q会のメンバーが待っているので、と思い、早々に話を切り上げて、お勤めをして、坐禅をおえた後、参加者から、「あのご夫婦も一緒にお勤めすれば良かったのに」と言われたとき、「そうか、いっしょにすれば良かった。」という思いと、他を受け入れてくれている人が、一Q会のメンバーなんだと思ったとき、嬉しくなりました。
とてもいい思いをした、日曜日でした。