和尚のブログ

2014-5-15

老いた父と母に

私の両親です。
私の前では何時もケンカを始めるのですが、こうしていると仲がいいのかと思うときもあります。

今年の1月に実家に帰ってました。大般若祈祷会の手伝いにです。

あまり、ちょくちょく帰りませんので、嫌みのように両親から「久しぶりやね」「顔を忘れそうや」等と言われながら準備・行事を進行・片付けを行っていました。

全てが終わり、両親と話をしていると、病気になって倒れたらどうするかという話題になりました。日頃から母は、「もう何時死んでもいい」といってましたから、「もし倒れても、救急車よばなんだら、ええのと違う。病院に行っても延命しかされへんで。もう何時お迎え来てもいいといってるんやで。」というと、父(93才)も母(83才)もうなずきました。そして、私は続けました。「救急車は呼ばないでと、紙に書いておきや。そうせんと、姉さんが周りから責められるでな。」

父は「わかった」と即答しましたが、母は義姉さんと世間並みに「嫁姑」をしてますから、即答はせずに笑ってごまかしてました。

後に、義姉さんにも両親と話したことを言いました。そして「息子の私は、何かあっても車で4時間はかかるところにいます。すぐに何ともなりません。後の決断は義姉さんに委ねます。何があっても義姉さんのことは責めませんから。」と。

義姉さんは「昭英さんがそこまで言ってもらってほっとしたわ。」といってもらえました。

死んだ時の話はなかなかできません。縁起でもないで、そんなに私を死ぬのを待っとるのか、などと当事者が言って避けていました。

でも、多くの人の葬儀に関わり、亡る姿を見てくると何が本人にとって良かったのか分からなくなりました。一番いいのは、お迎えが来たら、すんなりそれに従うことではないかと思ったのです。

両親とも、平均寿命を十二分にクリアしました。これからは、何時お迎えが来てもいい状態になったのですがら、それなりの覚悟をしておかなくてはいけない。そして、周りはどう対処すべきか、考えました。

皆さんも真剣に考えてください。あなたの両親のことを。そして、自分のことも!

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