拈華微笑と言う言葉をご存じてすか?
公案(禅問答)にもあります。
あ釈迦様が晩年、何時もとかわらず説法会で話を始められた時に、「私の法を継いでくれる者は誰かいないか」と突然聞かれたものだから、お弟子さんは鉄砲玉をくらったように、ポカンとして、静まり返りました。そんな中、阿難尊者様が蓮の蕾を掲げてニッコリ笑われたのです。それを見たお釈迦様が「私の全て法が阿難尊者に伝わった」と言われて、跡継ぎを阿難尊者に決まりました。
拈華微笑の言葉の意味がここにあります。
微笑とは、悟りの1つの表現です。
先日、人形供養に来られた方にこの話をして、微笑みを心から出来るように精進してくださいと話しました。
この方も、色々苦労が絶えなかったのでしょう。辛さがその時、一気に吹き出して泣かれました。涙が流れが一通り出尽くした後、暫くの時間がながれたでしょうか、ニッコリ笑われました。
帰りに、「和尚さんに今日会えて良かったです。ありがとうございました。」とニッコリ笑われたお顔が輝いていました。
私は「また、泣きに来てくださいね。そして、この素敵な微笑みを見せてください。」と言ってその方を送り出しました。
あなたも素敵な微笑みを取り戻しに聖宝寺まで来てください。
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