実家の高知から、飼い主さんがお嫁さんとして桑名に来られたのをお供して、9年間。
飼い主さんと旦那さんを見守ってきました。
愛されてきましたが、ここに終わりを迎えました。
最愛なる飼い主さんと共にお経を唱えて、今、仏さんの世界にお送りしました。
ウサギさんの名前は「あつ」君です。あつ君は2月11日に飼い主さんと旦那さんが見守る中、旅立っていきました。葬儀は16日に。旦那さんの仕事の都合と寺の都合で日曜日まであつ君にはまってもらいました。あつ君は住み慣れたおうちは13日後にして、寺につれられてきました。石段を280段登って。昨年のもみじ祭に飼い主さんは来られたのですが、もうその時にはあつ君は、病気で来られなかったそうです。そこで、今回は、是非階段を登ってあつ君と来たいと思われたようです。
13日夕方、お通夜を納骨堂で行いました。
納骨堂には、犬さん猫さんがおられるので、あつ君も寂しくないからと言うことで。
火葬の時には、なかなかあつ君と別れるのが辛そうでした。
でも、火葬の間、庭を散策して、飼い主さんと旦那さんが、あつ君の思い出話をしたり、聖寶寺のことや私の話をして、時間を過ごしているうちに、心の整理がついたと語っていただきました。長いようで短い1時間半だったそうです。
収骨の時には、あつ君の思い出話を聞かせていただき、あつ君の姿が分かりました。
納骨堂にお骨を前にお勤めをして、終わったときにお二人の顔に笑顔が見えました。
お二人の姿を見送りながら、ウサギさんの葬儀をさせていただいたことに喜びを感じてしまいました。仏様の教えがお二人に届いたように思います。
動物葬儀をさせていただいて、早半年以上になります。これからも、一人でもたくさんの人の心をいやしてもらえる、動物葬儀をしたいと思いました。
そんなことを思いながら、お二人を送りました。
お二人は今日も石段を使われてこられたようです。
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