和尚のブログ

2014-6-11

坐禅のやり方ーー心を調える 

  夏は蝉。あちらこちらでアブラ蝉・ミンミン蝉・チイチイ蝉が一生懸命に生きている。しかし、テレビを見たり音楽を聴いたりしていると彼らの存在が消えてしう。
  我々は、一度にいろんな事を見聞きはできない。しかし、今我々の周りには沢山の情報が、一度に入ってくる。それを処理しようと必死である。そんな時、蝉の声など聞こえてこない。心はグシャグシャになっている。そして、心が病んでいく。
  静かに坐って耳を澄ませば蝉の声ははっきりと聞こえてくる。             
心を調えるとは、そういう事なのである。蝉の声を聞き、風の流れる音を聞き、暑さを感じた時、心は静かに調っていく。
  静かな心に蝉の声がスーと入った時、夏という季節が自分の体に入り込んで、夏と自分が一緒になっていく。蝉と自分が、風と自分が一つになっていく。つまり、自分と蝉を分けている、壁がなくなるのである。これが、悟りのまず一歩である。そこから先は、無限大に広がっていく。     
  悟りそのものを語る時、それを文字にしょうとしたら、それだけで十巻の全集が出来てしま位、表現が難し。
  それをあえて、これから少しづつ語っていきたい。お付き合いのほど、宜しく。

お問い合わせは

お電話: