和尚のブログ

2018-2-15

オリオン座

今夜空をみあげてもらうと、輝いている星座の一つ、四角く、見るものを包んでくれる星座です。
35年前の今頃、あの星座を見ながら、私は僧堂の先輩と未来を語っていました。
その先輩は、中学生時代に所属していたクラブの(科学部)先輩で、とろい私を引っ張ってもらいました。そして、僧堂でもトロく失敗ばかりしていた私をかばって頂きました。
その先輩がおられたので、嫌で嫌で仕方なかった修行一年目を送れたのも、先輩のお陰でした。
丁度、修行期間一年目が終わり、お疲れさん会を先輩と行った帰り道、見上げると、輝く星座がありました。それが、オリオン座でした。
そして、僧堂を出たら、寺に入って、坊さんとして、どう送ろうかと、とか、これからの坊さんの役割はどうなるのかとか、語り合いました。

しかし、その年の夏、先輩はクモ膜下出血で倒れて、仏さんの世界に行かれました。

この季節になると、オリオン座が輝くと、あの頃を思い出します。
そして、先輩がいたら、今の私をどう見てもらえるか、考えます。
この辛さを先輩にぶちまけているでしょうね。
そして、「泣き言を言っても、何も始まらないよ。辛くなったら、あの星を見なよ。何時も、何時も、おまえのことを見守ってくれるよ。」「俺もどこにいても、見守っているよ。」と。

今は、この世にはおられませんが、しっかりと見守ってもらっています。
オリオン座を見るたびに思い出しています。

あなたも見守ってくれる星があります。

お問い合わせは

お電話: