和尚のブログ

2018-3-9

ふるさと

貴方にもありますよね。
私にもあります。

この歌を2月11日に京都の平安会館ホテルで嶋野栄道老師と歌いました。
嶋野老師は60年以上前に日本から一人、ニューヨークに渡られ、何もないところから、正法寺・大菩薩禅堂金剛寺を建てられ、何百人ものアメリカ人の禅僧を育てられました。
国籍もアメリカにし、心身、仏法東漸に尽くされました。
でも、日本をこよなく愛し、ふるさと「にほん」を常に思いを寄せておられました。
何時も、この歌を歌うことを楽しんでおられました。

私も35年前、ニューヨークに渡り、大菩薩禅堂金剛寺で1年半いたとき、ホームシックにかかったとき、「ふるさと」を歌い、日本を恋しくなり、泣きました。

私は「また、来年もお会いできることを楽しみにしております。」と言ったのですが、
老師は「来年は無理だろうね。私も年だしね。これからは、ニューヨークでゆっくり日々を送ります。」

と言われて分かれました。
それが、今生最後の別れになるとは思いませんでした。

2月19日未明、名古屋のホテルで亡くなられました。

その後、25日に岐阜のお寺ー正眼寺僧堂で執り行われました。

残念ながら、ニューヨークの禅堂からは誰も来ませんでした。

私が弟子の代表として嶋野老師の祭壇の横に立たせていただきました。

お骨は、正眼寺にあるので、日本の桜を見て頂けるでしょう。
4月22日にアメリカに向かい、24日に大菩薩禅堂金剛寺で本葬を行うため、準備に追われています。

申し訳ありませんが、しばらく、喪に服させて頂きます。剃髪せず、ひげも伸ばします。
もっさいかっこうと思われるでしょうが、何卒お許しください。

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