和尚のブログ

2014-5-12

「踏まれても、ふまれても、タンポポの美しく咲く、笑い顔。」(ことわざ)


今月の言葉は、ことわざです。「 踏まれても 踏まれてもなお 咲くたんぽぽの 笑顔かな」とも言われています。
  たんぽぽは、冬の間、雪に踏まれ、人に踏まれて、葉っぱは平べったくなっています。でも、春の暖かさと共に葉っぱを思いっきり広げて、茎をぐっと伸ばして花を咲かせています。そして、咲いた花は何か笑っているように柔ら

かい雰囲気をかもし出しています。
 禅問答に拈華微笑と言う言葉があります。お釈迦様が跡継ぎを誰にしようかと、集まった千人以上の弟子の前で、華を掲げて、この意味が分かる人はいないかと尋ねるとシーンと静まりかえり誰も応えません。ただ一人、迦葉尊者だけがにっこりと微笑んだのです。それを見られたお釈迦様が「彼こそが、我が法を継ぐべき人物だ」と言われたというお話しがあります。つまり、微笑みこそが仏教の本筋を現す姿なのです。
 仏教には沢山の教えがあります。それを全て体得したとき、微笑みがわき出てくるのです。微笑みこそが悟った姿です。難しいことはともかく、微笑みが自然と現れる姿になることが究極の仏様の教えです。
 どんなに辛いことがあって、踏まれても踏まれても、その辛さは我に与えられた試練と思い、全て受け入れたとき、微笑みが出てきます。
 タンポポの花を思い出して、微笑みがわき出るような生活をしてください。「踏まれても、ふまれても、タンポポの美しく咲く、笑い顔。」です。どうしてもダメなときは、私とお話しをしましょう。お待ちしています。

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