和尚のブログ

2014-10-15

「心ここに在らざれば、視れども見えず」(ことわざより)

 忙しいという文字は、心を失うと書きます。心を失うというと無心だからいいではないかと思う方もおられるでしょうが、無心と心を失うとはまったく違います。無心は何事にもこだわらず、今行うことをひたむきに行うことです。心を失うとは、今行っていることに心がないわけで、違うことを考えていることです。
 先日、お恥ずかしいことをしました。人形供養に来られていた方とお勤めをしました。その時の参列者の方があまりにも美人だったので、焼香に出られて、私の方に頭を下げられた時、ボーとしてしまい、お経を間違えてしまいました。まさに心ここにあらずをしてしまったのです。今なすべきことが見えなくなり、お経を間違ってしまいました。
 あなたも私のような失敗をしないでくださいね。今なすべきことに心をおいて、しっかり目の前にあることに無心に取り組んでください。また、いろんな出来事があなたの周りで起きていると思いますが、しっかり事実を見つめて、真実とは何かを見すえてください。そして、この出来事には、必ず、なぜおきたか理由があります。その理由をしっかり見つめて、ごまかされず、真実を見つめて、自分がなすべきことを考え実行してください。「心ここに在らざれば、視れども見えず」と言うことは心ここにおいて、真実を見つめることです。私のような失敗をしないように!

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